押井守監督 「笑っていいとも!」出演 全文
タモリ「参りましょう、昨日の菊地凛子さんからのご紹介ですね、初登場、押井守監督です、どうぞぉ」
押井監督登場
タモリ、監督が持ってきた飛行機の模型を見て
タモリ「これなんですか?」
監督「これはですね、今度の映画で使った、主人公の乗る戦闘機、のプラモデル」
タモリ「はぁー、あーそ(うですかー)、昔これに似た日本軍の戦闘機ありましたよね」
監督「ああ、震電っていう」
タモリ「震電」
監督「震電」
タモリ「あぁー、すごいですねこれ」
監督「もしかしたら、もうじき発売になるかもしれない」
タモリ「ああそうですか、ありがとうございます、これは(巻いてあったポスターを広げて)んーやっぱり。でますねー」
「攻殻機動隊2.0」のポスター
監督「これはその、「スカイ・クロラ」という映画の前に記念で、昔作った映画なんですけど「攻殻機動隊」っていう、それのあのリメイクですね」
タモリ「あーそうですか、7月12日。おー、これ貼っときましょう。貼っといてちょうだい。来てます、「スカイ・クロラ」スタッフ一同から来てます。」
監督「ああ(頭を下げる)」
タモリ「どうぞどうぞおかけください。……監督、かわいいっすねw 童顔ですねw」
観客笑い、監督照れ笑い
タモリ「(花を見て)ああ絢香ちゃん来てますよ。(観客「おおー」)いっぱい来てます、後ろのほうにもいっぱい来てますね、中央公論から来てます」
今野敏、スタジオジブリ鈴木敏夫、川井憲次、佐伯日菜子、プロダクションIG石川光久、神山健治らの名前が確認できた。
タモリ「どうぞおかけください。電報が来てます。すごい電報です、こういうのもあるんですね。(観客「おおー」)こういうの入ってるんです。お使いください」
監督「玉はなんですか?」
タモリ「こういうガラスの中にね、こういう技術があるんですよ、花がこう彫刻っていうか、どっから見ても見えるんです。まあな(んでしょう)文鎮ですかね?」
監督「文鎮ですね」
観客笑い
電報はクリスタルDENPOというもの
タモリ「えー「押井監督、いいとも御出演おめでとうございます。この度は素晴らしい映画に参加していただいて本当にありがとうございます。その後いかがですか。高校生にカツアゲされないように始めた空手は続けていますか? 野蛮な大人になってください」加瀬くんから来ております」
監督「ああ、ありがとうございます」
タモリ「高校生からカツアゲされたんですか?」
監督「いや、されないようにというか、されたらやり返そうと思って」
タモリ「で空手習ってんですか」
監督「ええ」
タモリ「強くなれました?」
監督「なったんじゃないですかね(タモリ&客笑い)。まだ試してないけどわからないですけど」
タモリ「菊地凛子さんのメッセージで「空手のほうはいかがですか?」」
笑い
タモリ「みんな気にしてますね、空手のことをw どれぐらい習い始めて経つんですか」
監督「まだ、2年とちょっとですかね」
タモリ「へぇー、「今度わたしもやってみたいと思ってます」また空手のことですね。「そのときはご指導ください」。でもそんな暇も無いですね、いまね」
監督「んー、いや僕は暇があってもなくても、稽古は行くので」
タモリ「あ、行きます?」
監督「ええ」
タモリ「へえー、監督アニメやられていま何年になるんですか?」
監督「アニメーション始めてからちょうど31年――」
タモリ「はー、いまちょっとこちらにね」
フリップ登場
タモリ立ち上がってフリップの前へ
監督「あれは僕が30歳のときだから、27年前」
タモリ「27年前。ほーすごいですね。「『イノセンス』は日本アニメで初のカンヌ国際映画祭コンペ部門に出品。この作品で日本SF大賞を受賞。ハリウッド映画「マトリックス」は押井の代表作。」
監督「え? あ?w」
タモリ「え? あっ、「代表作」からこっちにですね。(笑い)俺も『おかしいな』(笑い)『マトリックス?』 影響を受けて誕生したわけですね、これ。切るところがね、赤い字で書いてあるとこれ。『えっマトリックス作ったのかな』と思って。こんなですから(上体をそらせるマトリックスポーズをやる。観客笑い)」
観客パチパチパチ。タモリ椅子に戻る。
タモリ「(客に)マトリックスは私がモデルですからね。ほんとはタモリックスっていう(笑い)。(監督に)すいませんくだらないこと言って。すごいですねー。じゃあもう若いころから絶対にアニメの監督になるって決めてたんですか?」
監督「いえ全然」
タモリ「全然?」
監督「ええ」
タモリ「ほお、最初はなんかなりたいものあったんですか?」
監督「んーパイロット」
タモリ「パイロット? あっ、好きなんだ飛行機が!」
監督「好きですね」
タモリ「はあぁー」
監督「目がよかったんで、パイロットになれるかなと思ったんですけどね、運動がまったくダメだったので」
タモリ「はあ。パイロット、でも運動関係あるんですか?」
監督「いや運動神経ないと全然ダメなので」
タモリ「ああそうなんですか、へえー」
監督「それであきらめてですね」
タモリ「いつごろ、あきらめたんですか?」
監督「小学生の時」
タモリ「早いな!」
観客笑い
タモリ「それちょっと早すぎるでしょそれw 小学生はようやくなんか(なりたいものが)見つかる(時期でしょ)w じゃあ、いつごろから興味があったんですか。もっとちっちゃい時ですか、すごい」
監督「小学校入った時ぐらいですかね」
タモリ「あ、じゃあもう2、3年であきらめたんですかw」
監督「そうですw」
タモリ「えー運動神経関係ありますか?」
監督「体育の授業で初めて運動神経がないことがわかっちゃうわけですよね(客笑い)」
タモリ「ほうほうほう」
監督「他の学科は全部5だったりするんですけど、体育だけ1とか2で」
タモリ「1?!(客「えーw」)逆に少ないですよ1の人は。なにができなかった?」
監督「なんにもできなかったですね。なんにもできなかったです」
タモリ「前転もできない?」
監督「ダメですね」
観客工エエェェ(´д`)ェェエエ工
タモリ「逆上がりとかもだめだった?」
監督「全然だめ、鉄棒が一番ダメでしたね」
タモリ「ああそうですか」
監督「ぶらさがったまま何にもできない」
観客笑い
タモリ「それはちょっとパイロット無理かなー」
監督「うん、だから絶対無理だと思ったんですよ」
タモリ「シミュレーションとかやりました? 最近いいの出てんですよ」
監督「飛行機の絵ばっかり描いてたので、だから実際に、それに近いことはなにひとつやってないですね」
タモリ「一番好きな飛行機ってあるんですか、ちっちゃいころ」
監督「んー、日本の戦闘機で飛燕っていうのが」
タモリ「飛燕ありますねー」
監督「ええ、まあ三式戦ですよね、あれが好きでしたね」
タモリ「へえー、古い戦闘機がすきなんですねー」
監督「あのプロペラっていうかレシプロの戦闘機、っていうかレシプロの飛行機が好きなんですよ」
タモリ「ほおー。これ(持ってきた模型)なんかもやっぱり影響受けてるんですか? プロペラ二重になってますよね」
監督「二重反転ですね」
タモリ「二重反転ですね。(観客に)逆にこう回るんですよ、こっちとこっち。(観客「へー」)そのほうが空気の流れも水の流れもよくなるんですよね。(監督うなずく) へえー、それから、しばらく空白期間があって、アニメに興味があった?」
監督「いや全然」
観客笑い
タモリ「あれ? アニメ全然出てこないですねー」
監督「アニメスタジオに入るまで見たことなかったんです。あまり」
タモリ「いくつですか、アニメスタジオ」
監督「26で入ったんですけど」
タモリ「えー! ほー。なんでじゃあアニメスタジオに入ったんですか?」
監督「まあ他に行くところが無かったっていう」
タモリ「あらまー!」
CM
タモリ「会場100人の女性がスイッチ持ってますんで、1人に該当するアンケート出しますと私の携帯ストラップ差し上げます。何でも結構です。」
……沈黙
監督「あっ!」
タモリ「いま気失ってました?」
笑い
タモリ「誰か呼ぼうかと思ったんですけど」
監督「w 僕は犬が大好きで、自分がつくる映画に犬を必ず出してきたんですけども、それもちょっと変わった犬でですね、あのバセットハウンドっていう犬なんですよ」
タモリ「おお、知らないですね」
監督「耳が長くって、こういう顔して(両手でほっぺたを引っ張る監督)、胴が長くて脚がこんだけしかないんですけど。これがそうなんですけど、このバッジがそうです(着ている服に付いているバッジを示す監督。銀色の犬の顔のバッジ)」
タモリ「あーほうほうバセットハウンド」
監督「バセットハウンドって言うんですよ。これたぶん日本になんか二千頭ぐらいしかいないらしいんですけど、僕も飼ってたんです。去年死んじゃったんですけども」
タモリ「あら」
監督「ええ。ちょっと変わった犬で街で見かけることがあまりないと思うんですけど、バセットハウンドをですね、と暮らしたことがある人」
タモリ「バセットハウンド、飼って暮らしたことがある人スイッチオン」
音楽が流れて、結果0人
あああー
片手で頭をかかえる監督
タモリ「やっぱりめずらしいんですねー」
監督「見たことがある人はいますよね、きっとね」
タモリ「ちょっと聞いてみましょうか、見たこと、バセットハウンド見たことがある人スイッチオン」
結果4人
タモリ「それでも少ないですねー」
監督「刑事コロンボとかに出てきた、コロンボが飼ってる犬ですね」
タモリ「あー。でも街で見たことないですね」
監督「あー」
CM
タモリ「それじゃあお友達を紹介して・・・」
監督「はい」
観客「えええええええええ」
間
笑い
監督「言っていいんですね」
タモリ「はいはいはい」
監督「谷原章介さん」
観客「おおおおおおおお」
タモリ「谷原さんとはお仕事は」
監督「今度の「スカイ・クロラ」っていう映画でやっぱりその、声の出演をお願いしたんです」
タモリ「あ、そうですか」
谷原「もしもーし」
田淵「谷原さんでらっしゃいますか?」
谷原「はい、そうです」
田淵「少々お待ちください」
監督「もしもし?」
谷原「あ、もしもしー」
監督「あどうもお久しぶりですー」
谷原「どうもお久しぶりです――」
監督「というか3日まえにお会いしたんですけどw」
谷原「ははは」
監督「お元気ですか」
谷原「はい元気です とても素敵な会でした」
監督「ああどうもどうも、ありがとうございました。それであの、明日の昼……」
タモリ「私やりますから」
観客爆笑
タモリ「おもしろいですねーw 3日前に会ってるのに「お元気ですか」っていうことはないw」
笑いながら手で顔をおおう監督
タモリ「お久しぶりですどうも」
谷原「お久しぶりですどうも」
タモリ「いいともですけど、明日大丈夫ですか?」
谷原「はい、もちろん大丈夫です」
タモリ「じゃあ明日来てくれるかな?」
谷原「いいとも」
タモリ「お待ちしてます、よろしくお願いします」
終了
※7月6日追記:日曜の増刊号で放送されたCM中のトーク
押井監督登場
タモリ、監督が持ってきた飛行機の模型を見て
タモリ「これなんですか?」
監督「これはですね、今度の映画で使った、主人公の乗る戦闘機、のプラモデル」
タモリ「はぁー、あーそ(うですかー)、昔これに似た日本軍の戦闘機ありましたよね」
監督「ああ、震電っていう」
タモリ「震電」
監督「震電」
タモリ「あぁー、すごいですねこれ」
監督「もしかしたら、もうじき発売になるかもしれない」
タモリ「ああそうですか、ありがとうございます、これは(巻いてあったポスターを広げて)んーやっぱり。でますねー」
「攻殻機動隊2.0」のポスター
監督「これはその、「スカイ・クロラ」という映画の前に記念で、昔作った映画なんですけど「攻殻機動隊」っていう、それのあのリメイクですね」
タモリ「あーそうですか、7月12日。おー、これ貼っときましょう。貼っといてちょうだい。来てます、「スカイ・クロラ」スタッフ一同から来てます。」
監督「ああ(頭を下げる)」
タモリ「どうぞどうぞおかけください。……監督、かわいいっすねw 童顔ですねw」
観客笑い、監督照れ笑い
タモリ「(花を見て)ああ絢香ちゃん来てますよ。(観客「おおー」)いっぱい来てます、後ろのほうにもいっぱい来てますね、中央公論から来てます」
今野敏、スタジオジブリ鈴木敏夫、川井憲次、佐伯日菜子、プロダクションIG石川光久、神山健治らの名前が確認できた。
タモリ「どうぞおかけください。電報が来てます。すごい電報です、こういうのもあるんですね。(観客「おおー」)こういうの入ってるんです。お使いください」
監督「玉はなんですか?」
タモリ「こういうガラスの中にね、こういう技術があるんですよ、花がこう彫刻っていうか、どっから見ても見えるんです。まあな(んでしょう)文鎮ですかね?」
監督「文鎮ですね」
観客笑い
電報はクリスタルDENPOというもの
タモリ「えー「押井監督、いいとも御出演おめでとうございます。この度は素晴らしい映画に参加していただいて本当にありがとうございます。その後いかがですか。高校生にカツアゲされないように始めた空手は続けていますか? 野蛮な大人になってください」加瀬くんから来ております」
監督「ああ、ありがとうございます」
タモリ「高校生からカツアゲされたんですか?」
監督「いや、されないようにというか、されたらやり返そうと思って」
タモリ「で空手習ってんですか」
監督「ええ」
タモリ「強くなれました?」
監督「なったんじゃないですかね(タモリ&客笑い)。まだ試してないけどわからないですけど」
タモリ「菊地凛子さんのメッセージで「空手のほうはいかがですか?」」
笑い
タモリ「みんな気にしてますね、空手のことをw どれぐらい習い始めて経つんですか」
監督「まだ、2年とちょっとですかね」
タモリ「へぇー、「今度わたしもやってみたいと思ってます」また空手のことですね。「そのときはご指導ください」。でもそんな暇も無いですね、いまね」
監督「んー、いや僕は暇があってもなくても、稽古は行くので」
タモリ「あ、行きます?」
監督「ええ」
タモリ「へえー、監督アニメやられていま何年になるんですか?」
監督「アニメーション始めてからちょうど31年――」
タモリ「はー、いまちょっとこちらにね」
フリップ登場
タモリ立ち上がってフリップの前へ
押井守 アニメ監督タモリ「「うる星やつら」これは何年ぐらいですか?」
代表作
『うる星やつら』『機動警察パトレイバー』。
・『イノセンス』は,日本アニメで初のカンヌ国際映画祭
コンペ部門に出品。この作品で日本SF大賞を受賞。
・ハリウッド映画「マトリックス」は,押井の代表作
『GHOST IN THE SHELL―攻殻機動隊―』に影響を受け誕生した。
監督「あれは僕が30歳のときだから、27年前」
タモリ「27年前。ほーすごいですね。「『イノセンス』は日本アニメで初のカンヌ国際映画祭コンペ部門に出品。この作品で日本SF大賞を受賞。ハリウッド映画「マトリックス」は押井の代表作。」
監督「え? あ?w」
タモリ「え? あっ、「代表作」からこっちにですね。(笑い)俺も『おかしいな』(笑い)『マトリックス?』 影響を受けて誕生したわけですね、これ。切るところがね、赤い字で書いてあるとこれ。『えっマトリックス作ったのかな』と思って。こんなですから(上体をそらせるマトリックスポーズをやる。観客笑い)」
観客パチパチパチ。タモリ椅子に戻る。
タモリ「(客に)マトリックスは私がモデルですからね。ほんとはタモリックスっていう(笑い)。(監督に)すいませんくだらないこと言って。すごいですねー。じゃあもう若いころから絶対にアニメの監督になるって決めてたんですか?」
監督「いえ全然」
タモリ「全然?」
監督「ええ」
タモリ「ほお、最初はなんかなりたいものあったんですか?」
監督「んーパイロット」
タモリ「パイロット? あっ、好きなんだ飛行機が!」
監督「好きですね」
タモリ「はあぁー」
監督「目がよかったんで、パイロットになれるかなと思ったんですけどね、運動がまったくダメだったので」
タモリ「はあ。パイロット、でも運動関係あるんですか?」
監督「いや運動神経ないと全然ダメなので」
タモリ「ああそうなんですか、へえー」
監督「それであきらめてですね」
タモリ「いつごろ、あきらめたんですか?」
監督「小学生の時」
タモリ「早いな!」
観客笑い
タモリ「それちょっと早すぎるでしょそれw 小学生はようやくなんか(なりたいものが)見つかる(時期でしょ)w じゃあ、いつごろから興味があったんですか。もっとちっちゃい時ですか、すごい」
監督「小学校入った時ぐらいですかね」
タモリ「あ、じゃあもう2、3年であきらめたんですかw」
監督「そうですw」
タモリ「えー運動神経関係ありますか?」
監督「体育の授業で初めて運動神経がないことがわかっちゃうわけですよね(客笑い)」
タモリ「ほうほうほう」
監督「他の学科は全部5だったりするんですけど、体育だけ1とか2で」
タモリ「1?!(客「えーw」)逆に少ないですよ1の人は。なにができなかった?」
監督「なんにもできなかったですね。なんにもできなかったです」
タモリ「前転もできない?」
監督「ダメですね」
観客工エエェェ(´д`)ェェエエ工
タモリ「逆上がりとかもだめだった?」
監督「全然だめ、鉄棒が一番ダメでしたね」
タモリ「ああそうですか」
監督「ぶらさがったまま何にもできない」
観客笑い
タモリ「それはちょっとパイロット無理かなー」
監督「うん、だから絶対無理だと思ったんですよ」
タモリ「シミュレーションとかやりました? 最近いいの出てんですよ」
監督「飛行機の絵ばっかり描いてたので、だから実際に、それに近いことはなにひとつやってないですね」
タモリ「一番好きな飛行機ってあるんですか、ちっちゃいころ」
監督「んー、日本の戦闘機で飛燕っていうのが」
タモリ「飛燕ありますねー」
監督「ええ、まあ三式戦ですよね、あれが好きでしたね」
タモリ「へえー、古い戦闘機がすきなんですねー」
監督「あのプロペラっていうかレシプロの戦闘機、っていうかレシプロの飛行機が好きなんですよ」
タモリ「ほおー。これ(持ってきた模型)なんかもやっぱり影響受けてるんですか? プロペラ二重になってますよね」
監督「二重反転ですね」
タモリ「二重反転ですね。(観客に)逆にこう回るんですよ、こっちとこっち。(観客「へー」)そのほうが空気の流れも水の流れもよくなるんですよね。(監督うなずく) へえー、それから、しばらく空白期間があって、アニメに興味があった?」
監督「いや全然」
観客笑い
タモリ「あれ? アニメ全然出てこないですねー」
監督「アニメスタジオに入るまで見たことなかったんです。あまり」
タモリ「いくつですか、アニメスタジオ」
監督「26で入ったんですけど」
タモリ「えー! ほー。なんでじゃあアニメスタジオに入ったんですか?」
監督「まあ他に行くところが無かったっていう」
タモリ「あらまー!」
CM
タモリ「会場100人の女性がスイッチ持ってますんで、1人に該当するアンケート出しますと私の携帯ストラップ差し上げます。何でも結構です。」
……沈黙
監督「あっ!」
タモリ「いま気失ってました?」
笑い
タモリ「誰か呼ぼうかと思ったんですけど」
監督「w 僕は犬が大好きで、自分がつくる映画に犬を必ず出してきたんですけども、それもちょっと変わった犬でですね、あのバセットハウンドっていう犬なんですよ」
タモリ「おお、知らないですね」
監督「耳が長くって、こういう顔して(両手でほっぺたを引っ張る監督)、胴が長くて脚がこんだけしかないんですけど。これがそうなんですけど、このバッジがそうです(着ている服に付いているバッジを示す監督。銀色の犬の顔のバッジ)」
タモリ「あーほうほうバセットハウンド」
監督「バセットハウンドって言うんですよ。これたぶん日本になんか二千頭ぐらいしかいないらしいんですけど、僕も飼ってたんです。去年死んじゃったんですけども」
タモリ「あら」
監督「ええ。ちょっと変わった犬で街で見かけることがあまりないと思うんですけど、バセットハウンドをですね、と暮らしたことがある人」
タモリ「バセットハウンド、飼って暮らしたことがある人スイッチオン」
音楽が流れて、結果0人
あああー
片手で頭をかかえる監督
タモリ「やっぱりめずらしいんですねー」
監督「見たことがある人はいますよね、きっとね」
タモリ「ちょっと聞いてみましょうか、見たこと、バセットハウンド見たことがある人スイッチオン」
結果4人
タモリ「それでも少ないですねー」
監督「刑事コロンボとかに出てきた、コロンボが飼ってる犬ですね」
タモリ「あー。でも街で見たことないですね」
監督「あー」
CM
タモリ「それじゃあお友達を紹介して・・・」
監督「はい」
観客「えええええええええ」
間
笑い
監督「言っていいんですね」
タモリ「はいはいはい」
監督「谷原章介さん」
観客「おおおおおおおお」
タモリ「谷原さんとはお仕事は」
監督「今度の「スカイ・クロラ」っていう映画でやっぱりその、声の出演をお願いしたんです」
タモリ「あ、そうですか」
谷原「もしもーし」
田淵「谷原さんでらっしゃいますか?」
谷原「はい、そうです」
田淵「少々お待ちください」
監督「もしもし?」
谷原「あ、もしもしー」
監督「あどうもお久しぶりですー」
谷原「どうもお久しぶりです――」
監督「というか3日まえにお会いしたんですけどw」
谷原「ははは」
監督「お元気ですか」
谷原「はい元気です とても素敵な会でした」
監督「ああどうもどうも、ありがとうございました。それであの、明日の昼……」
タモリ「私やりますから」
観客爆笑
タモリ「おもしろいですねーw 3日前に会ってるのに「お元気ですか」っていうことはないw」
笑いながら手で顔をおおう監督
タモリ「お久しぶりですどうも」
谷原「お久しぶりですどうも」
タモリ「いいともですけど、明日大丈夫ですか?」
谷原「はい、もちろん大丈夫です」
タモリ「じゃあ明日来てくれるかな?」
谷原「いいとも」
タモリ「お待ちしてます、よろしくお願いします」
終了
※7月6日追記:日曜の増刊号で放送されたCM中のトーク