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お前たちは俺の翼だ!――マクロスF 第25話 アナタノオト [声優]

いやー、最高でした。
すばらしい!
おもしろかった!
盛り上がった!
興奮した!

スタッフ・キャスト・関係者の皆さんすばらしいアニメをどうもありがとうございました!

もうなにも言うこたぁねえよ。



と言って、ここで終わるのも味気ないのでちょっと触れていきましょうか。

Aパート

アルトがあぼーんして、バジュラの主砲が!
福山「まずいっ!」
やべえええええええええ
ってところで
クウォーターキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
「我々は帰ってきた」
ソロモンよ(ry
三島ざまあああああああああ
アルト「あれはランカじゃない!」
ギャラクシーじゃねーかw

クランがミシェルの機体に。ジーン

アルト「お前の歌で!」
シェリル「いくわよ、みんな!」
ここのノーザンクロスまじで最高。
シェリルの振り付けで十字(クロス)切ってるとことか
シェリル→パイロットたちの戦闘→シェリルの流れがかっけえ。
シェリル素敵だよシェリル
(シェリルの作画が若干微妙だったけど)

17歳がやりおった
「感じるっ感じるわっ」つかさエロイよつかさ
今回マクロスFにおける収穫の一つに福原香織がなかなかやりおるということがありました。
グレース陣営の一つの人格?の女性の声を福原香織がやっていたんだけど、ゆかなっぽいかなと思わせるところもあったりして、セクスィーな声もいけるやんっていう感じで将来有望かもしれないと思いました。

Bパート

シェリル「ごめんねランカちゃん、アルト・・・」
シェリルの髪が灰色にいいいいいいいいいいいいいいいいいい

小林沙苗「もうダメなの?(´・ω・`)」
あー小林さんの声たまんねー。ルーシー/にゅう好きです。

♪あなたのおーとードクンドクンドクンきこえーてくーるよー
ランカ「お兄ちゃん!」

だめだw 保志さんの声聴くとこれを思い出しちゃうw

超おもしろいwww

シェリル「何も残ってないの、何も」
ランカ「バカっ!」ビンタ
吹いたwwwwwwwww
お返しっすかwwwwwwwwww

アルト「だから来いよシェリル! お前が、お前たちが俺の翼だ!」
なんという二股肯定理論wwwwwwwwwwwwwwwwwww

「お前たちは俺の翼である」

「翼は片方だけでは飛べない」

「お前たちの両方とも俺は必要」

アルトさん、マジぱねえっす!(半端ないです)
かっこいいわw こんなこと俺も言ってみたいわw
この開き直りかたがすごいわ。
そうか、この開き直り方がスクイズの伊藤誠に足りなかったものなんだ。
あっちいったりこっちいったりして、片方に別れを告げたり冷たくしちゃいけなかったんだな、誠は。
世界も言葉も刹那も加藤もすべてを同時に愛さなければいけなかったんだ。

ランカにV型感染症を治してもらうシェリル。
頭にあった細菌がお腹へ移動。これでランカとおなじ状態へ。
シェリル「ランカちゃん、アルト」
シェリル復活!

「ライオン」からはじまる二人の歌のラッシュすげえ、やべえ。

こっからの流れがまじですごい。アニメ史に残る盛り上がりでないでしょうか。
もう文字ではよく説明できましぇん。
というかいつの間にあらすじ紹介みたいになっとるし。

バジュラが仲間に加わった!

桑島「まだまだぁああああああ」

艦長「今だ! マクロスアタック!」

アルトと☆(保志)、シェリルとランカのコンビネーション!

17歳をミシェルの狙撃銃でドーン

惑星にたどりついたフロンティア船団

♪わーたし、それとも、あーたしぃー

いやーすばらしい最終回だった。

オノディー「ヴァルキリー部隊でさえも率いてご覧に入れましょう」
ワロタ


さてこのマクロスFではいろいろなテーマが提出されていたと思います。
それらを考えてみたいと思います。

「対立から共生へ」

艦長「この戦場にいる全ての兵士に告ぐ。バジュラは我々の真の敵ではない」
17歳(グレイス・オコナー)の攻撃から自らの身を挺してアイランドワンを守ったバジュラ
ランカ「ありがとう、みんな・・・。アイくん、届いたの! わたしとシェリルさんの歌が!」
ランカ「バジュラにもちゃんと気持ちがあるの。(中略)みんな、抱きしめて!銀河の果てまでー」
「バジュラが断層に道を!」
「全軍、バジュラに続けぇ!」
アルト「何が進化だ! バジュラを犠牲にしてるくせに!」

コードギアスのところでスザクが仲間になったときの記事で「ライバルが仲間になったときの興奮は異常」ということを紹介したけれども、このバジュラが仲間になるっていうのは、ちょっと感動すら覚えるよね。これは共生と言うよりも共闘の感動かもしれない。
お互い殺しまくってたわけで、ミシェルもバジュラに殺されたりしたんだけど。
アイランドワンを守ったところは本当にありがとうと思った。

イラク戦争、アフガン戦争、9.11の同時多発テロ、(あるいはその前の湾岸戦争、あるいはその前の東西冷戦、あるいはその前の第二次世界大戦)そういった世界の情勢がアニメに、アニメをつくる人になんらかの影響を与えないわけはないわけで。
「対立から共生へ」というテーマはくりかえしアニメがぼくらに訴えてきたテーマである。

「初代マクロス」もゼントラーディと地球人の「対立から共生へ」を描いた作品だったと理解している。
「ラーゼフォン」も赤い血の人類と青い血のムーリアンが最後はともに生きましょうという結論だったと思う(劇場版でムー大陸みたいなのが出現していたようなきがする)
「機動戦艦ナデシコ」も木星トカゲと人類のそれを描いた。
アニメではないけど、僕の好きなゲーム「久遠の絆」も人と土蜘蛛(まつろわぬ民)との共生を、神となった主人公は目指す。

「パトレイバー」の後藤隊長は言いました。「みんなで幸せになろうよ」と。
平和ってすてきやん(島田紳助風に言ってみた)


「Don't think, just feel」

アルト「思わざれば花なり、思えば花ならざりき」
ブレラ「アルト、クイーンの頭を狙え。バジュラの心は頭ではなく腹にある」
ランカ「バジュラはお腹で歌うんだよヾ(*´∀`*)ノ」

井上喜久子17歳演じるグレイス・オコナーが象徴するのは知、頭脳であります。
天才科学者としてバジュラを、人を、宇宙を支配する力を得てしまいました。
人の情けのようなものは持っていないようです。
過去の話数でも、目的のためならシェリルが爆発に巻き込まれてもいいと考えてました。

そういうマッドサイエンティストの野望を食い止めるのが、
頭で考えず、感じるということを教わってきたアルトであり、
心を腹に持ち、お腹で歌を歌うバジュラとつながっているランカ&シェリルだったわけです。
クイーンの頭を落として、その中にいるグレイス・オコナーを殺すというのはまさに象徴的です。

精神と肉体の問題というのは、たとえば三島由紀夫が「太陽と鐵」でテーマとしたことであり、
ちょっと連想しちゃうわけですが、
こころが頭になく腹にあるっていうことは、「精神と肉体」という問題設定というよりは、
主知主義と主情主義の対立の問題として捉えるべきなのかもしれない。
主知主義がグレイスで主情主義がランカたち。
あるいは血の通わない合理主義と、血の通った不合理主義みたいな?
まあむずかしいことは別に考えなくてもいいか。それこそ感じれってか。

頭よりも腹っていうのは、つまり肉体を重視するということですね。
頭で考えて変なこと(=宇宙を支配する)を考えるよりも、
肉体、つまり本能、人を愛するということを大事にしましょうと言うことなんだと思います。
マクロスFはなんといっても音楽・歌がすばらしい作品ですが、それらの歌詞を見ても、
肉体というものが重要なテーマとなっていると思います。

「君は誰とキスをする」
「今すぐタッチミー」
「こころ揺らす言葉より無責任に抱いて」
「今すぐhold me 理性なんて押し倒して」(「トライアングラー」より)
「本気の身体見せつけるまで私眠らない」(「ライオン」より)

つまり肉体の接触をしろと言っているわけです。
「言葉」「理性」というものは頭で考えるものですよね。
そういうものはいらないんだと。
キスをしろと、タッチしろと、抱けと、押し倒せといっているわけです。

これはつまり、オリビア・ニュートン=ジョンの「フィジカル」ですね。
Olivia Newton John - Physical(youtubeへリンク)
Let's get physical, physical
I wanna get physical
Let's get into physical
Let me hear your body talk, your body talk
Let me hear your body talk
フィジカルってサッカーの解説とかでよく聞きますよね。
肉体のことです。
ボディートークを聞かせてと言ってるわけです。
ずばりセックスであります。

勉強ばっかりして変な野望持つよりも、肉体が命じるままに恋愛(セックス)しよう!
そうすりゃ世の中平和になるよっていう、マクロスFのメッセージですね。


人間、その個人の主体性を守る

さてラストのテーマです。

保志「お前(グレイス)たちに繋がれていてよくわかった。どこまでいっても人はひとりだ。だけど」
アルト「ひとりだからこそ、誰かを愛せるんだああああああああああああああああああ」

これは上のテーマにも関連するわけですが、人が誰かを愛するということ、生命の営みというものを途絶えさせてはいけない。これを守るんだということです。

グレイスの野望、つまり全人類のインプラントネットワーク化をしたらどうなるか。
ボビー「でもぉ他人に思考が筒抜けなんてごめんよぉ、うっかり『あら、いい男[黒ハート]』なんて考えられなくなっちゃう」
恋愛が不可能になってしまうわけです。

そしてその17歳の「銀河をひとつに」という野望というのは、
コードギアスの第21話で示されルルーシュによって阻止された、シャルルとマリアンヌの「ラグナレクの接続」という計画とほぼ同じだと言っていいと思います。
そしてそれは以前の記事でも言ったように、人類補完計画的なものと同じなのであります。
個人・個体のATフィールドが失われ、他人との境界がなくなってしまったら、人間は「生きる(恋愛も含む)」ということがなくなってしまうわけです。死の世界であります。

「人はひとりだから誰かを愛せる」
プラトンは言いました。かつて人間は顔が2つ手が4本足が4本だったのだが、神によって半分に引き裂かれてしまった。それ以後、人間は失われた半身を求めるようになったのだと。饗宴 (新潮文庫 (フ-8-2))
テラエロス(愛)。

「誰かを愛する」ということを守るというのは、つまり「自由」を守るということを象徴しているんだと思います。
自由の最大公約数が恋愛ということなのかな。
自由にはいろいろあって言論の自由、信教の自由とかいろいろあるわけですが、だれに聞いても「これは守りたいね」っていう一番のところが現代、あるい若者にとっては、この「恋愛」っていうのが一番共感しやすいってことなんだと思います。
コードギアスにしても、ひとつの帝国主義国家が世界を征服しようとしていて、戦争に負けて支配されている人々の自由が侵されているという状況、皇族である身分を隠して暗殺におびえて生きなくてはならないという自由なき状況を変えるのだというのが出発点であったわけです。

自由を守る、というのは人間の正義として極めて核となるものだと思います。
政治にはいろいろな立場があるわけですが、右翼にしても左翼にしても自由を守るために戦っていると言えなくもない。
つまり、左翼的な方向で言えば、自由に生きるために貧困はなくさなければいけないし、国家権力から強制されるものに対して反対をしなければいけない、などがあり、
右翼的な方向で言えば、外国によって主権が侵されれば、国民は外国人の奴隷にされてしまい自由を奪われるので、国防をしっかりやらねばならない。北方領土、竹島は我国固有の領土であるのに外国によって不法占拠されており、もともとの島民や漁民はその自由を侵されているので領土を奪還しなければならない、などがあるわけです。

みなさん、自由を守るためにがんばりましょう。

以上、マクロスFの感想終わり。
すこし長い文章でしたが、読んでくれてありがとうございました。
マクロスFO.S.T.2 「娘トラ。」

マクロスFO.S.T.2 「娘トラ。」

  • アーティスト: 菅野よう子
  • 出版社/メーカー: JVCエンタテインメント
  • 発売日: 2008/10/08
  • メディア: CD
マクロスF(フロンティア) 5(Blu-ray Disc)マクロスF (1) (角川コミックス・エース 208-1)

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