NHKドラマ「ハゲタカ」の感想など [その他]
NHKのBSハイビジョンで、ドラマ「ハゲタカ」が一挙全話再放送やっていたので途中から見た。
本放送の時ちょうど見逃してそのままになっていたので、こういう再放送は大変ありがたい。
いやー、おもしろかったぁ。
おはなしもおもしろいし、役者もいいし、映像もいい。
すばらしいな。
見てて思ったんだけど、大森南朋演じる主人公の「鷲津政彦（わしづ・まさひこ）」の名前って、
保守・右翼・民族派の思想家「葦津珍彦（あしづ・うずひこ）」が元ネタだよな。
もう誰か指摘してるだろうと思って、
「鷲津政彦 葦津珍彦」でGoogleで検索したんだけど、なにもヒットしなかった。
なら僕が書くかっていうことで、いまこの記事を書いています。
この主人公の名前の類似と、ドラマの内容をからめて考察するということを試みてみます。
ちなみに真山仁の原作小説は僕は未読なのでドラマだけで考えてみます。
葦津珍彦という思想家は頭山満の玄洋社との関わりがある思想家で、
玄洋社といえば、明治の自由民権運動に起源を持ち、中国の革命家孫文を支援するなどした、
大アジア主義の政治結社であります。
ウィキペディアから引用すれば、
とあります。
これを踏まえてハゲタカを観ると、
大空電機のカメラレンズ部門を、アメリカの軍需会社（欧米列強！）に売り飛ばされることから守り、
ホライズンから独立させ（民族自決！）、
中国電機メーカー、テクスン社（大アジア！）と提携してアジア市場でがんばっていこうというのは、
まさに葦津珍彦・玄洋社の思想と100％合致するわけであります。
また、ホライズン社の日本法人の社員であった、大森南朋演じる主人公の鷲津政彦が、ホライゾンを馘首になり、新たに鷲津ファンドを設立したというのも、ある意味、アメリカ従属から脱して自主独立するという、戦後における我が国日本の大きなテーマをメッセージとしてあらわしているのではないでしょうか。
親米政権であった自民党政権から、反米親中政権である民主党政権に交代して、様々なことが起こっております。
国家間の合意を反故にした普天間移設問題、小沢訪中団、ルールを無視して強行された天皇陛下と習近平との会見。
このながれはある意味、ドラマ「ハゲタカ」が持っている思想と合致しているわけです。
しかしながら、思想やドラマとしての理想と、現実の国際関係はやはり違うのであって、民主党政権とかちょっとどうなのとか、「日米中は正三角形」論とかバカじゃないの、とか個人的には思うわけですが。
話を「ハゲタカ」に戻そう。
栗山千明演じる三島由香の実家の三島製作所の「三島」は、まあ葦津珍彦がきてる以上三島由紀夫かなと思うわけですが、
特に関連性はないかな。強いていうなら自殺ってことだけど。
栗山千明演じる三島由香は、経済人同士の攻防というドラマの内容上一歩外部なわけだけど、このキャラがある意味媒介者みたいになってるのがおもしろい。リハビリしてる鷲津に会ってから、柴田に会いに行って、「お前ら手を組めや」的に流れをつくった。
男がどこかにいて、なんかしてると、栗山千明があらわれて何かを言う。
鷲津が墓参りしてるとあらわれたり、松田龍平が保釈されて街を眺めているとあらわれたり、柴田恭兵がお通夜にいって寺から出てくるとあらわれたり。鷲津と柴田が墓参りして帰るときに出現したり。
まさに神出鬼没。お前はなにかの精霊かとｗ
あと思ったのが、いい声祭りだったということ。
いい声祭りとは、いい声の俳優さんがたくさん出演していることをいうんですが、
鷲津の側近の志賀廣太郎や部下の嶋田久作（一度離反する）やMGS銀行の中尾彬や柴田恭兵など、すばらしすぎるメンツでございました。
昨今の姜尚中東大大学院教授に対する女性人気の盛り上がりが示すように、いい声をしているかどうかというのは非常に重要なポイントであるわけですが、
「ハゲタカ」のキャスティングはそういう意味でもよかったのではなかったかなとおもいます。
昨日（1月8日）にスタジオパークに寺島しのぶが出てて、大河ドラマ「龍馬伝」の監督が「ハゲタカ」の人と知った。
「ハゲタカ」主人公の大森南朋が武市半平太役で出るね。
麻生久美子とやってるビールのCMで見かけるけど、いい感じだよね。
言われてみれば、大河って、NHKという局としての看板や、出演者、今回でいうと「福山雅治がでる！」とか「広末涼子が」みたいな取り上げられ方が多くて、演出が誰なのかとか一般視聴者にあまり意識されてないよな。
アニメだと、「宮崎駿が」とか「押井守が」とか「今敏が」とか監督名が強調されるけれども。
そういえば、
スタジオパークは司会のアナウンサーが変わってて、
大江健三郎がゲストの時、山本志保アナだった。
教養があって知性的で美しくって、作家といい感じのトークが進んでいた。
こういう美熟女と恋愛したいわ。
寺島しのぶの時は、納税について問題があった人といっしょにプロフェッショナルをやっていて、ちょっと水樹奈々に似ている住吉美紀アナだった。
前の武内陶子アナはどうしたんだろうと思ってウィキペディってみたら、子供を産むということらしい。
こないだのNHK紅白に姉妹で出てた人が、35歳で羊水がどうのこうのっていったけど、
武内アナは44歳だそうで、無事なご出産をお祈りしたいと思います。
大アジア主義と頭山満
本放送の時ちょうど見逃してそのままになっていたので、こういう再放送は大変ありがたい。
いやー、おもしろかったぁ。
おはなしもおもしろいし、役者もいいし、映像もいい。
すばらしいな。
見てて思ったんだけど、大森南朋演じる主人公の「鷲津政彦（わしづ・まさひこ）」の名前って、
保守・右翼・民族派の思想家「葦津珍彦（あしづ・うずひこ）」が元ネタだよな。
もう誰か指摘してるだろうと思って、
「鷲津政彦 葦津珍彦」でGoogleで検索したんだけど、なにもヒットしなかった。
なら僕が書くかっていうことで、いまこの記事を書いています。
この主人公の名前の類似と、ドラマの内容をからめて考察するということを試みてみます。
ちなみに真山仁の原作小説は僕は未読なのでドラマだけで考えてみます。
葦津珍彦という思想家は頭山満の玄洋社との関わりがある思想家で、
玄洋社といえば、明治の自由民権運動に起源を持ち、中国の革命家孫文を支援するなどした、
大アジア主義の政治結社であります。
ウィキペディアから引用すれば、
欧米諸国の植民地主義に席捲された世界の中で、人民の権利を守るためには、まず国権の強化こそが必要であると主張した。また、対外的にはアジア各国の独立を支援し、それらの国々との同盟によって西洋列国と対抗する大アジア主義を構想した。
とあります。
これを踏まえてハゲタカを観ると、
大空電機のカメラレンズ部門を、アメリカの軍需会社（欧米列強！）に売り飛ばされることから守り、
ホライズンから独立させ（民族自決！）、
中国電機メーカー、テクスン社（大アジア！）と提携してアジア市場でがんばっていこうというのは、
まさに葦津珍彦・玄洋社の思想と100％合致するわけであります。
また、ホライズン社の日本法人の社員であった、大森南朋演じる主人公の鷲津政彦が、ホライゾンを馘首になり、新たに鷲津ファンドを設立したというのも、ある意味、アメリカ従属から脱して自主独立するという、戦後における我が国日本の大きなテーマをメッセージとしてあらわしているのではないでしょうか。
親米政権であった自民党政権から、反米親中政権である民主党政権に交代して、様々なことが起こっております。
国家間の合意を反故にした普天間移設問題、小沢訪中団、ルールを無視して強行された天皇陛下と習近平との会見。
このながれはある意味、ドラマ「ハゲタカ」が持っている思想と合致しているわけです。
しかしながら、思想やドラマとしての理想と、現実の国際関係はやはり違うのであって、民主党政権とかちょっとどうなのとか、「日米中は正三角形」論とかバカじゃないの、とか個人的には思うわけですが。
話を「ハゲタカ」に戻そう。
栗山千明演じる三島由香の実家の三島製作所の「三島」は、まあ葦津珍彦がきてる以上三島由紀夫かなと思うわけですが、
特に関連性はないかな。強いていうなら自殺ってことだけど。
栗山千明演じる三島由香は、経済人同士の攻防というドラマの内容上一歩外部なわけだけど、このキャラがある意味媒介者みたいになってるのがおもしろい。リハビリしてる鷲津に会ってから、柴田に会いに行って、「お前ら手を組めや」的に流れをつくった。
男がどこかにいて、なんかしてると、栗山千明があらわれて何かを言う。
鷲津が墓参りしてるとあらわれたり、松田龍平が保釈されて街を眺めているとあらわれたり、柴田恭兵がお通夜にいって寺から出てくるとあらわれたり。鷲津と柴田が墓参りして帰るときに出現したり。
まさに神出鬼没。お前はなにかの精霊かとｗ
あと思ったのが、いい声祭りだったということ。
いい声祭りとは、いい声の俳優さんがたくさん出演していることをいうんですが、
鷲津の側近の志賀廣太郎や部下の嶋田久作（一度離反する）やMGS銀行の中尾彬や柴田恭兵など、すばらしすぎるメンツでございました。
昨今の姜尚中東大大学院教授に対する女性人気の盛り上がりが示すように、いい声をしているかどうかというのは非常に重要なポイントであるわけですが、
「ハゲタカ」のキャスティングはそういう意味でもよかったのではなかったかなとおもいます。
昨日（1月8日）にスタジオパークに寺島しのぶが出てて、大河ドラマ「龍馬伝」の監督が「ハゲタカ」の人と知った。
「ハゲタカ」主人公の大森南朋が武市半平太役で出るね。
麻生久美子とやってるビールのCMで見かけるけど、いい感じだよね。
言われてみれば、大河って、NHKという局としての看板や、出演者、今回でいうと「福山雅治がでる！」とか「広末涼子が」みたいな取り上げられ方が多くて、演出が誰なのかとか一般視聴者にあまり意識されてないよな。
アニメだと、「宮崎駿が」とか「押井守が」とか「今敏が」とか監督名が強調されるけれども。
そういえば、
スタジオパークは司会のアナウンサーが変わってて、
大江健三郎がゲストの時、山本志保アナだった。
教養があって知性的で美しくって、作家といい感じのトークが進んでいた。
こういう美熟女と恋愛したいわ。
寺島しのぶの時は、納税について問題があった人といっしょにプロフェッショナルをやっていて、ちょっと水樹奈々に似ている住吉美紀アナだった。
前の武内陶子アナはどうしたんだろうと思ってウィキペディってみたら、子供を産むということらしい。
こないだのNHK紅白に姉妹で出てた人が、35歳で羊水がどうのこうのっていったけど、
武内アナは44歳だそうで、無事なご出産をお祈りしたいと思います。
大アジア主義と頭山満
